顧問ブログ

旅立ちの日に

 3月1日に卒業式が行われました。今年のバスケット部からは7名が無事に卒業。進学3名、就職4名と、全員が無事に進路を決定して巣立つことができました。

 思い返せばこの代は、入学してきてすぐにコロナ関係で春季大会への出場が危ぶまれるところからスタートしました。高体連では全道大会出場を決め、1年生ながらコートに立った選手もいました。1つ上の代が2人しかいなかったこともあり、全員が出場機会を得られたように思えます。まだその頃は試合経験も浅く、チームとしてもなかなか力がなかったですが、遠征や練習試合を経て、少しずつ成長していったように感じます。そんななかでも冬季大会で勝てず、なかなか結果が伴わないスタート。2年生になって主力となり、春季大会ではリベンジを果たして高体連に臨みましたがそこでも予選敗退。全道大会に出場することすら叶いませんでした。そこから気持ちを新たに全員で練習に励み、なんとかウインター予選で出場権を獲得して全道大会に出場しました。スポニチさんに取材をしていただき、実力以上の立派な記事を新聞に載せていただきました。あんなに大きく新聞に掲載されたことは総経の歴史上でも無いと思います。ウインター全道では初戦に勝利して7年ぶりの全道勝ち星。日本航空と対戦し、その年に全国大会で勝利を収めていた相手に試合ができたこと、とても幸せでした。そこから新チームになり、これまでで最も人数がいるなかで新チームを始められました。それでも新人戦、春季大会、高体連、ウインターの全てで全道には行けず終了となってしまいました。練習量は私がきて5年間で一番やったと思いますし、結果が伴わなかったのにこんなことを言うのは違うかもしれませんが最も力のあるチームだったかもしれません。最後の試合の後のミーティングでも言いましたが、全道に出るだけが全てではないし、出られたから全てがよかったとは思っていません。結果が出たうえでこの言葉をかけたかったです、負け惜しみのように聞こえてしまうので。スポーツは勝ち負けがつくものが多いですから、どうしても結果によって価値が決まったり、評価がされたりしがちです。もちろん勝つことに越したことはないですし、「負けようね」と言って臨む試合はないでしょう。ですが、全国優勝しない限り、絶対にどこかで負けることになります。勝つこと以外に価値がないと思い込み、負けてしまったときに何も残らない活動(練習やそれまでの取り組み)をしてきても人としての成長は絶対に無いと思います。本気で勝ちを目指して活動する中で、様々な経験をして、「勝ち」に匹敵する「価値」を見いだし、勝利を目指す中で人としての成長をしてくれたと確信しています。ただ、成長したかどうかがわかるのはこの先の人生でしょう。高校は通過点ですから、これからの人生の方がよっぽど長く、辛いことが多いです。これまでの頑張りが本当に評価されるかどうかはこの先の人生にかかっています。自分なりに感じたことや勉強したことがあったのであれば、それらを胸に刻んで、これから進む道で活かしてください。卒業おめでとう!

 卒業式は無事に終わりましたが、チームの活動はなかなか時間の取れない期間を過ごしてきました。1月は商業高校にとって検定シーズンでほとんど全員がそろって練習できる機会が少なく、2月もテスト休み、推薦入試などでほとんど活動ができませんでした。3月は一般入試ですので、その関係で生徒の臨時休校が多いです。そんな条件は他校も一緒ですので、体を休める期間だと前向きに捉え、休み明けから一生懸命活動していきます。

 個人的な話ですが、週末から1週間東京で行われる講習会に参加してきます。朝から夜まで缶詰状態ですので、しんどいだろうなと思いながらも、充実した時間にしてきたいと思います。学んだことを少しでも生徒に還元できるように日々勉強です。